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カライスクロスの子クリティアス(,英:''Critias'', 紀元前460年頃 - 紀元前403年)は、プラトンの母親の従兄で、アテナイの哲学者・政治家である。ソクラテスの弟子にあたり、アテナイの三十人僭主政治(三十人政権)の指導者となった。母親は、弁論家・政治家アンドキデス(''Andokides'', 紀元前440頃(467?)–390頃)の父レオゴラス(''Leogoras'', 紀元前5世紀)の母の姉妹である。プラトンや賢者ソロンとの血縁については、クリティアス (プラトンの曾祖父)参照のこと。 == 生涯 == === 初期の活動 === 若い頃にソクラテスの弟子となった。プラトンの作品『プロタゴラス』、『カルミデス』の対話設定年代は紀元前433年、432年と考えられるが、これらの作品に若い頃のクリティアスが登場する。後にクセノポンは『ソクラテスの思い出』の中で、クリティアスがソクラテスの弟子になったのは、自身の修練のためではなく、敵の裏をかく技術を会得するという政治的目的のためだったと非難している(Xen.Mem.i.2.12-18)。 クリティアスにはディオクレスの子エウテュデモス(''Euthydemos'', 紀元前5世紀)という同性の愛人がいたが、関係を迫る様を見たソクラテスに豚のようだと皮肉られた。このことをクリティアスは恨みにもったという。 紀元前415年、ヘルメース神の石柱像破壊事件の容疑者として、普段から酒乱で知られたシチリア遠征軍総指揮官アルキビアデス(''Alkibiades'', 紀元前450頃-404)が疑われる。アルキビアデスはスパルタへ亡命してしまうが、続いて容疑者としてアンドキデス一族が捕まる。その中にクリティアスの名前があるが、アンドキデスらの証言によりクリティアスは解放される(アンドキデス著『秘技について』Andoc.de Mystr.1.47)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「クリティアス (三十人僭主)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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